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動物用V-Clamp 紹介

 長さ約2cmと非常に小型の心内膜設置型リードレスペースメーカーは、現在、多くの成人心疾患患者への臨床治療例が報告されている。このタイプのリードレスペースメーカーを心外膜設置型のリードレスペースメーカーとして、犬・猫用への臨床活用が実現できれば、その手術の容易さから、手術介入時期の早期化及び臨床成績の向上に繋がると思われる。この点に着目して、犬・猫用リードレスペースメーカーの開発とその手術普及を目的とした会社を起業した。

1.  経営陣(予定を含む)

宮本 隆司 児玉経堂病院院長

高橋 剛  医学博士(東京大学)平和国際医院 院長

唐沢 剛  東京医科歯科大学 心臓血管外科 非常勤講師

宮本は小児心臓外科専門医、子供の心臓病治療に精通、高橋は腎臓専門医、術後の管理とぜ全身的な治療に精通、唐沢は日中独の医療分野に精通、一緒に最先端医療器具を研究開発、先端的な治療を積極的に推進、アメリカのように、ペットの治療も人間並みの先進治療になると確信してます。

2.  現時点で想定する事業内容

1.  提供製品やサービスの概要

超小型心臓ペースメーカの犬猫などペット心臓病治療への実用化を開発、普及

 

2.  提供製品やサービスで解決しようとする課題、ニーズ

犬猫などのペットの死亡原因は 心臓病、腎臓病、癌 が三大原因、心臓病で命を落とす犬猫などペットは年間30万、高価なペースメーカーの治療を受けれる1000-3000ぐらい、低コスト、超小型のペースメーカーを開発して、もっとたくさんの犬猫を救いたいです。。

 

3.  事業の新規性あるいは競合に対する優位性

今までない発想で、2019年8月に、世界初の超小型心臓ペースメーカを犬の心臓に植え込み成功しました、

これから治療方法を確立し、普及して、事業化にする、ペットの命を救い、社会貢献にになる。

4.  ビジネスモデル

犬猫の心臓病治療方法を普及、各動物病院への技術指導、及びペースメーカなど医療器具提供によって、収入を得ります

早期は組織つくり、PRなど宣伝活動、中期はペースメーカなど医療器具の開発、改良を重点に資金配分します。

 

 

超小型心臓ペースメーカについて:

 

 長さ約2cmと非常に小型の心内膜設置型リードレスペースメーカーは、現在、多くの成人心疾患患者への臨床治療例が報告されている。このタイプのリードレスペースメーカーを心外膜設置型のリードレスペースメーカーとして、犬・猫用への臨床活用が実現できれば、その手術の容易さから、手術介入時期の早期化及び臨床成績の向上に繋がると思われる。この点に着目して、犬・猫用リードレスペースメーカーの開発とその手術普及を目的とした会社を起業した。

 

 現在犬・猫用のペースメーカーは、人間に用いた後の中古品が使用されている。その形状は人間と同様のタイプで、リード線の片端に一体となって設置された電極を心臓に縫着し、リード線のもう一つの断端を電池が内蔵されたジェネレーターに接続して作動させる形式である。一方、新しいリードレスペースメーカーは、リード線の存在は無く、電極を心房もしくは心室表面へ直接に縫着するタイプである点がとても斬新である。

 

前述した通り、電極にリード線が取り付けられていないリードレスという点がとても斬新である。更に、従来品では腹部もしくは胸部の皮下に電極を埋没させて固定していたが、その手間が必要なくなることで手術がとても容易となる。また、電極固定部の皮下膿瘍や皮膚感染などの合併症が皆無となる。

 

日本の犬猫の飼育数は、犬が850万匹、猫が900万匹で合わせて約1750万匹であり、人間の子ども人口(15歳未満)約1700万人より多いという現状に吃驚する。我々の調査(非公式)した限りでは、心臓不整脈疾患の犬猫に対するペースメーカー手術は、年間約200例の実施実績であった。前述した通り、手術の容易さから、新製品の需要は5倍で、年間約1000例を見込んでいる。

 

 新製品の手術は、従来品と同様に開胸手術であることは同条件であるが、リードレスとなっているため、従来のようなリードの縫着状況を確認するためのレントゲン撮影は一切不要である。しかし、一方で、心臓表面への縫着技術には心臓外科的な特殊の技術が要求される。その解決方法として、医師で心臓血管外科専門医を取得している宮本が、各施設の獣医師を指導しながら、心臓へのペースメーカー縫着手術を技術指導する予定である。

V-Clampの日本での運用開始について

主催 日本V-Clamp研究会

 

   高齢化に伴い、弁膜症は高齢の小型犬の主な死亡原因のひとつとされています。特に僧帽弁閉鎖不全症では肺水腫などの致命的な病態を起こすことがあります。薬物による内科的管理により生活の質の改善と生存期間の延長が可能ですが、僧帽弁を支える糸(腱索)の伸展や断裂など物理的な原因であることが多いため限界があります。実際に肺水腫を起こしてしまった場合、多くの症例が1年以内に亡くなってしまう可能性があります。

   日本では小型犬の飼育数が多く、弁膜症の割合も多いことから人と同様に外科的に僧帽弁を形成して治療する開心術が盛んに実施されています。一方で、人ではかねてから開心術が標準的治療法でしたが、人工心肺装置を用いて心臓を停止させる大掛かり、かつ侵襲の高い方法であることから、主に開心術を受けられない患者さんに対して低侵襲で入院期間の短いカテーテル治療(MitraClip®、Abott社)が広がりを見せています。

   犬においても米国や韓国を中心に2020~2021年頃より犬用の僧帽弁クリップ(V-Clamp®、Hongyu Medical)を用いた僧帽弁クリップ術が行われ始めました。人においても心停止を伴う開心術の多くがカテーテル治療に移行しているように、犬においてもより低侵襲な僧帽弁クリップ術が受けいられていくことが予想されます。

   この度、日本においてオリバーペース株式会社(東京)の協力を得て、2024年6月よりV-Clamp®を用いた僧帽弁クリップ術を導入することができました。今後、小型犬に特有の本術式に関する知見を収集し、弁膜症に罹患した犬たちの生存期間と生活の質の改善に努めていく所存です。

 

  • 2024年5月

  • 麻布大学 小動物外科学研究室 准教授

  • 青木 卓磨

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     演者 青木 卓磨

 (麻布大学獣医学部 小動物外科学研究室准教授)

V-Clamp 実習 6月5日 水曜日

 

@参加申し込み方法@

 

電話・FAX・メールにて 氏名・連絡先・参加希望人数を 5月29日(水曜) 迄にお知らせください。

 

連絡先:東京都豊島区池袋2-48-8恩和ビル2階

オリバーペース株式会社 担当:唐沢

TEL : 03-5904-8608 FAX : 03-5904-8609  

E-mail: yugo-tmd@umin.ac.jp

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